パチンコ系の経営コンサルタントって優秀?

目指せ4円パチンコの稼働アップ! ウチコミ10%増へ次のステップは? なんてこといつか言えたら良いけど..ホールとデータ、両方見るのが近道です。

300台クラスの小型店の生き残り

 

 

先月 駅前の小さなパチンコ店が閉店しました。

4号機時代は古いジャグラーや羽根ものなどを大事に使い連日

高齢者で賑わう良いお店でした。

 

ビジネス街に道を挟んで反対側の繁華街に

大型デパートや居酒屋 ラーメン屋、ウィークリーマンションやホテルなどが

ひしめく一角に300台クラスの

今では小型のお店ですが、

集客に困るような立地ではありませんので、

大通りに面して大型店舗がふたつ参入した後も、しぶとく

根強いファンで支えられて

細細と営業していました。

 

低貸玉専門店としてユーザーに訴求した後は、

次々と大型店はその小さなお店の台数分

1ぱち5スロを設置し始めたので、

差別化と言えるものは何も無くなってしまったのです。

 

 

 

親の不動産会社の持ちビルで税金対策のために

20年以上も店舗利用していたものですから、

元々家賃というものがありません。

客付きを激しく落とした後もチェーン店から

中古台を譲ってもらう形で月に一度くらい新装オープンをしてはいました。

家賃無し。機械代なし。の最高の条件での営業、

返って羨ましいぐらいに思っていましたが、

1ぱちに15人、5スロ2スロに15人では利益と呼べるものは何も無かったのでしょうね。

 

レートや換金率をちょいちょい変えては

様子を見ていたようですが、私は

何もしない事がこの店の生きる道なのに…と観察していました。

 

本当に何もしない事

 

4号機時代 この店の稼働を支えていた機種は先に言った通り

古い筐体のジャグラーと玉ちゃんファイトなどの羽根ものでした。

当時は郊外でも超大型店の出店に苦しむ

古いいかがわしい外装の昔のパチ屋は

何故か台ばかりは今時がメインで

入れ替えが間に合わなかったみたいに....

 

 

 

本当に何もしない事で、何を残せたのか?

この記事の全文は

大型店に負けないホールに欠かせない機種構成

という表題の有料テキストにノウハウとして書かれている内容

の一部に当たります。

 

 

 

 

 


閑散店の稼働アップと一言で言っても

 

500台以下で4レート

4円パチンコ
1ぱち
20円スロット
5スロ

のホールと

 

300台以下で低貸し専門4レート

1ぱち
0.5ぱち
5スロ
2スロ

のホールで

やり方が同じな訳がない…

と思っていました。

結局ひとつのところに繋がる考え方をベースにしてはいますが、

それぞれのお店と環境に合った戦術があるというものだ。

という観念は私の誤解だったのかもしれません。


低貸し専門店にしたのに

客数シェアが期待していた通りにいかない…

という症状は

場合によっては講じる手立てがない、末期である事も考えられます。

今回は300台クラスの低貸し専門店の運営を分析しながら、

今後入金の伸びしろがある場合と、残念ながらそうでない場合の店舗を

振り分けてみたいと思います。

 

 

 

 


低貸し専門店の傾向として

 

・会社の持ちビルで地代家賃がかからない。

・フランチャイズの一部で系列店から中古台を無償で譲り受けられる。

 

などの有利な特権を担保にビジネスモデルを立てているお店が多いです。

 

ビルの構造次第では、ホールスタッフ2人が

景品カウンターの業務も兼任して、ドリンクは自動販売機の値下げ価格、

特殊景品は常に金庫の中で鍵掛け、タバコも自動販売機、

というスタイルも取れます。

パーソナルなら、来店して一度も店員に

用を伝えずに全てを完了して帰ることもあるので

事務所に1人の計3人で店を回す事もできます。

 

主な支出は人件費と電気代のみ…

無駄な広告宣伝費、店内装飾の為のホール業務以外の人件費・外注費用、

不相応な設備投資、これらが無ければ

運営できない店舗は無いと思える、超エコ経営なのですが、

当初の狙いに意外な落とし穴があります。

 

競合店の保有台数です。

 

過当競争に陥らないエリア

あくまで立地が良いという条件

が、店舗の生命線であったという事も

覚悟し、わきまえて初めて出来るプランでもありました。

 

台数シェア イコール 客数シェア

はいつまでもついてくる問題です。

実際我が身に置き換えても、1000台クラスの大型店舗が

ある日突然参入してきたら、どう足掻いても

このエリアの遊技人口から見て、自店舗の存続は

不可能であると判断せざる得ません。

 

いや、それでも場合によっては何とかなるんじゃないだろうか?

まだ、直面してはいない絶望的不利な条件で

効果を検証出来てはいない方法論は

手元にあるにはあります。

 


ぶっちゃけ理想的な営業は、

台数シェアを達成したあとにやれば良いのです。

 

また、箱さえ大きければ

中身は何でも構わない。

何をやっていても構わない。

やりたい放題だ!

 

というのが未だに残念なこの業界と

利用者の低い水準の期待度でもあります。

みんな我慢してパチンコを利用しているのです。

 

 

ところで

大型店舗の参入で、客足が遠のいたのは自店舗だけでしょうか?

そんな事ありませんよね、どこも同じです。

エリア内に激震が走ったあと、自店舗の存続が危うくなるほどの

シェア減少を被りました。

何を変えても、どんな手立ても効果はありません…

これも自店舗だけの苦悩ではないのです。

落ち着いてマーケットのデータを良く見て考えてみます。

客数シェアでは、常に地域で一番弱い当店で、

今はなおさらと言う感じではありますが、果たして

既存の競合店も正常な稼働率を保てているだろうか?

 

450台のあの店は夜8時に客数が80人て

大丈夫なのだろうか?

 

もしかしたら、次に潰れるお店は自店ではなく、

あの店なんじゃないだろうか?

 

あそこがなくなってくれれば、幾分客足がこちらに向くはずだから、

そこから10人でもウチに来てくれれば、大分助かるのだが!

 

これの為に頑張るのは、決して無駄な努力ではありません。

諦めたらそこで終わりなのですから。

 


エリアにおける

低貸しコーナーの供給が充分になると

自店の特化した存在価値が揺らぎます。

 

大型店舗に1ぱちコーナーが120台で展開していれば、自店舗の120台は

他の遊び方が出来ない、融通の効かない店の120台

という性質に変わります。

 

スロットフロアの120台を全台ジャグラーにして、

3レートで100台 10台 10台 で展開したとします

ジャグラーを3桁で保有しているお店は他になく、

特に競合店の店休日に、うまく月の利益を作れるほどの

稼働を見せるかもしれませんが、

他店がしっかりとジャグラーの台数で

エリアの需要を満たしている場合、

 

別に何も特化していない。

差別化できていない、という状態が変わりません。

 

自店舗の120を適切なレートでシェアして、

稼働に対して正常な機種構成であった方が

良い結果がでるかもしれなかったのです。

 

あと2~3年は持ちそうだと思えるなら、

今から仕込んでおける差別化の仕掛けもあるにはあります。

 


潰れてしまったあの店は、

稼働しないスロットフロアを閉鎖してしまった時に

この結果が決まっていたのでしょう。

 

たとえどんな稼働でも、

台数シェア = 客数シェア

の式は適用されているのです。


お昼を過ぎるまで稼働ゼロと言われていたスロットフロアは設置台数100台。

はじめは20スロが半分。5スロと10スロを導入して様子見していたが、

あまり効果はなかったようだ。

 

全台ジャグラーにしてしまえば、以後新台入れ替え無しで

平日稼働でも15%は取れる。充分黒字になるはずだが?

と、当時は他人事なのを良いことに雑なプランを勝手に考えてやったりもしました。

 

3フロアある内の1フロアを全台1ぱちにリニューアルしたのは、

当時では英断で、144台は初日にフル稼働した。

 

すると、逆に4円と2円パチンコのフロアは、

前以上に寒々しくひと気を失ったのは予期せぬ副作用だったようだ。

 

この店はレートと換金率に意識が向きすぎるみたいで、

しょっちゅうイジっては、認知と浸透に無駄な時間を使っていたように思う。

手間のかかる店だ とお客様は閉口したことだろう。

 

であるならば、4円と2円のフロアは、

レートを統一して甘デジ専門のフロアにしてみたら?半分は海物語で。

とまた雑なアイデアが私の頭をよぎる…

これらは全て特化型の奇策に過ぎない。

 

1年後に800台の大型店がエリアに参入する。

パチンコフロアは1ぱちだけで120台。

既存の店舗も1ぱちと5スロを増設し対抗。

あっと言う間に280台の当該店の稼働の主軸である1ぱちフロアは閑散とした。

このタイミングで例の昼まで稼働ゼロのスロットフロアを閉鎖している。

4円パチンコは望みを捨てて、レートは1ぱちのみになった。

既に最新台の入れ替えはなくなっていた…

 

半年後に2スロコーナーを新設。

しかし1ぱちで稼働15人の粗利益では、電気代さえ支払えなかった事だろう。

店舗の体裁も何もなかった…

 

(暇だから)いつも感じの良いスタッフばかりで、

古株のひとりが変わらぬ笑顔で

今までお世話になりました

と私に挨拶をしにきたのは その1年後だった。

 

 

 


当店の230台あるパチンコフロアを半分にすると、

ちょうどあの店のパチンコフロアと広さ台数にして変わらない面積が作れる。

この台数を

4円、1円、0.5円の3レートでシェアして

機能的 適切な機種構成を考えてみると…

 

 

これが意外にしっくり来る事に

今日初めて気付いた。

 

甘デジ専門も(海専門もジャグラー専門も)要らない。

面積、あるいは稼働数に対して

正常な機種と台数を配分してやれば良いだけだったのだ。

 

 

ホールに立って、イメージしてみると

お客様が座っている様子が見えてくるようだった。

 

スペースの関係上、割と似通ったニーズ、重複した用途を

各レートにそれぞれ用意することはせず、

ひとつのコーナー、1台に二役担って貰う事で、

逆にスッキリとした島図になりました。

特に0.5円のコーナーは面白みのある、

ウケ狙いのラインナップになったのが個人的に満足。

 

 


さて、以上を踏まえると

低貸し専門店で稼働5割が取れない場合、エリアの遊技人口に対する

供給台数が充分である事が考えられます。

これは、成長する未来が閉ざされた状態と言えます。

 

大型店から低貸しユーザーを引っ張る為には、

4円20円で同等の台数を持っていなくては、自店舗の

利便性の低さは解消出来ていないので無理です。

そしてその事自体が不可能です。

であるならば、今度は...

 

 

この章のつづき

弱小店舗に新たな英断を促す、締めくくりの言葉と

なっています。

追加の設備投資は要りません、コツは「何もしない事」です。