月に複数回の新装オープンは集客効果があるのか?
これの答えは様々ですね。
それこそ お店の営業方針やエリアの遊戯人口が様々なので。
でも敢えて言います。
集客に苦戦している店舗では、逆効果です。
パチンコ店がユーザーに対して
無条件に期待感をアピールできる手段が
今となっては「新装開店」のみになってしまったのだから
この回数は多い方が
・お店の存在感を露出できるチャンスが増える
・「なにか良い事がありそう」と期待して来店してくださる
ユーザーで稼働が上がる日が増える
などの恩恵を店側は大いに期待してしまうのですが、
・リピーターの獲得
・見込み顧客で、ライトユーザーの掘り起こし
は 達成できているであろうか?
で語りましたが、同じくその答えはノーです。
入れ替えの多い店と少ない店とで
集客力に差が出る。
というのは幻想で、事実は
それと関係ない要素で稼働差が生じている。
これはすいません、ここでは具体的に言いたくない。
抽象的には言えます。
「その店に用がないから、行かないんだ」
「用」を作ってあげれば良いだけの話です。
さて、ここまでで
一度注釈を入れておきます。
> パチンコ店がユーザーに対して
無条件に期待感をアピールできる手段が
今となっては「新装開店」のみになってしまった
メルマガやアプリ、結果出玉イベントであることを暗示するライターイベント
などで射幸心を煽る狙いの「期待感アピール」は
でも書きましたが、
成功した時に、ジエンド という近視眼な
初めから破綻しているコンセプトです。
> 集客に苦戦している店舗
これを決定する数式はありませんが
「平日20時に稼働率が4割以下」
「休日16時に稼働率が6割以下」
なんていうのが目安でしょうか。
低貸しの遊戯客も含めた全体の人数なので
4円・20円の稼働台数は危機的数字だと思います。
決して「地域最大の導入台数!」
などの謳い文句は使えない、黄信号の営業だと思っています。
そんな中で、4円パチンコ・20円スロットコーナーに
最新機種はその週に導入したい。
良い台なら少し多めに入れて「機会損失」を防ぎたい。
と、思っているわけですから
入れ替え作業日が
1ヶ月の内に2回以上予定されてしまうのも
分からなくないし
大概みんなどこもやっていることだから
疑問を感じない店主も多いことだと思いますが
実は、上の「どこもやっていることだから」
という部分が切り口次第で
他店と差別化できる要素になります。
これは記事の後半部分で言いたいと思います。
新台入れ替えの費用を
店それぞれのやり方があると思うのですが、
(無駄なタネ明かしはしたくないので、敢えてこう言っておきます)
最低分かることは
最新台の経費は
・機械代
・書類作成費
と
・入れ替え作業で店休となった日の「休まなければ取れた粗利益」
が含まれています。
「休んでしまったから取れなかった粗利益」
を仮に(可愛く)70万円として
例え話をはじめますと、
7台導入した最新機種の入れ替え費用が
50万円 x 7台 = 350万円
プラス 70万円
計 420万円
420 ÷ 7 = 60万円
1台あたり60万円
最低この金額を、遊戯客に負けさせないといけないんですよ。
電気代・人件費・家賃・組合費を支払いながら。
一体どんな調整・どんな設定を打つ積もりなんですか?
数ヶ月、良くて1年という旬の期間を設置期間として
「その長い期間で」という条件ではありますが。
「いくら貯金が増やせるか」
までは見通し辛いハードルになっていることは確かです。
(「貯金を作る」ところまで考えていなければ経営者ではありませんよ!)
キツい回収に陥らない方法は
「休まないこと」
です。(方法のひとつとして という言い方が正しかったか...)
休まなければ、競合店の店休日が
無理なく回収できるエクストラボーナスとなります。
これ、月二回ふたつの店舗が休んでくれて
自店が休まなければ、週末が何回来る計算になるんでしょうか。
ヨダレが出てきますね!
第一週の導入を諦めてでも
この辺りに大分気を遣って、
「入れ替えは月に一回」というルールで
抱き合わせで新装オープンをしているホール企業様がいたので
やっぱり「たいしたもんだなあ」と
感心して、この記事をエントリーさせていただきました。